「Tポイントカード」アクティブ会員6000万人突破 日本人の2人に1人が利用

2016年09月12日の報道概要

 カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は9月12日、共通ポイントサービス「Tポイント」を利用できるTカードについて、直近1年間に利用した「アクティブ・ユニーク」会員数が、2016年9月末に6000万人となる見通しを発表した。これは当時の日本の総人口1億2708万人の約半数にあたる。

 Tポイントは2003年10月にサービスを開始。2016年には累計発行枚数が1億9000万枚に達し、提携する店舗などは56万店となっていた。月に1度以上利用する会員は4300万人、週に1度以上利用する会員は2700万人。CCCは会員数6000万人突破を記念し、9月13日から「2人に1人が当たる」キャンペーンを開始すると発表した。

2016年09月当時の背景

Tポイントは、TSUTAYAを中心としたサービスから始まり、コンビニ、飲食店、書店、ネットサービスなど、日常生活のさまざまな場所で利用できる共通ポイントへと広がっていました。2016年には56万店が参加し、単一の店舗だけで使うポイントではなく、複数の企業をまたいで利用できる仕組みになっていました。会員数もサービス開始時の1640万人から6000万人へ増加し、15歳から64歳までの人口7636万人に対して約8割に達していました。

当時はスマートフォンの普及も進み、Tカードを持ち歩かなくてもスマートフォンで利用できる「モバイルTカード」も登場していました。また、Tポイントでは利用履歴などのデータを活用したサービスも進められており、ポイントカードは単に買い物でポイントを貯めるためのカードから、消費者と企業をつなぐ仕組みへと役割を広げ始めていました。

2026年現在の状況

2016年に6000万人が利用していたTポイントは、現在も形を変えて続いています。2024年4月、Tポイントは三井住友カードのVポイントと統合され、名称は「Vポイント」に変わりました。TカードもVポイントカードへと移行し、現在は約1.3億人の会員基盤を持つサービスとなっています。

利用の仕方も変わりました。かつてはレジでTカードを提示してポイントを貯め、貯まったポイントを支払いに充てるという使い方が一般的でした。現在もカードを提示する利用方法は残っていますが、スマートフォンやクレジットカードなどを通じて利用する方法が一般的です。

「Tポイントカードはお持ちですか?」

 2016年当時、「Tポイントカードはお持ちですか」とレジのスタッフが尋ねる光景が日常でした。そしてTポイントを貯めたり使ったりするために、客がカードを提示するというやり取りがさまざまな店で繰り返され、Tポイントを利用していない人にも存在を知られるサービスになっていました。

現在は、スマートフォンやクレジットカードなどを通じてポイントを利用できるようになり、店員が確認しなくても利用できる場面が増えています。TポイントからVポイントへ名称が変わり、街中で耳にするシーンは減りましたが、サービスそのものはむしろ生活の中に入り込んでいます。

 また、Tポイントは利用者を囲い込むための仕組みだけではなく、利用履歴などのデータを企業のマーケティングに活用する基盤としても発展しました。店頭でカードを提示させることで利用者を集める段階から、集まったデータを企業側の活動にも生かす段階へと、役割が広がった10年間だったといえます。

10年後の未来

 世の中には、かつて広く話題に上がっていたのに、今では耳にしなくなったものがたくさんあります。例えば、メールアドレス。かつて人々の連絡ツールといえばメールで、「メアド交換しよう」というやり取りも当たり前でした。今ではそうした場面はほとんどなくなりましたが、メールアドレスは本人確認やサービスへの登録など、別の形でむしろ社会に浸透しています。そして一方、ワンセグ。かつて携帯端末でテレビを視聴できるとして、地デジへの移行とともに大きく注目されたものの、ネット動画の普及などもあり、静かに姿を消しました。

 「そういえば最近聞かなくなったな……」

 それは浸透したからなのか、あるいは衰退したからなのか。過去に話題になったもののその後を振り返ってみると、違いが見えてきて面白いかもしれません。10年後には、今話題になっているものについても、同じように振り返ることになるのでしょう。